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今年のクリスマスはどうする?聞きたくても訊けない二人が選んだ答えは。
***
「どうしたらいいんでしょう?」
これは、まさしく本音。
それ以外に答えようがなかった。
正確には何もなければ青学のパーティーに出ようとは思っている。
しかし跡部に誘われれば確実に優先するのは彼。
でも、彼にお前は必要ないと言われたら?
ただ訊いただけだと言われたら?
かなりキツイ。
彼を試すような言動が出来るほど巴は狡い女にはなれない。
しかし、そう答えるしかなかった。
本当に途方に暮れていた。
「どうしようってお前…」
跡部も途方に暮れていた。
そんな答えが返ってくるとは思わなかったからだ。
もし、ここで俺と過ごそうと言えば従うというのか?
ただ本当にどうしたらいいか迷っているだけなのか?俺とは関係なく。
どうとでもとれる答えだ。
だけど、俺の答えは決まっている。
「じゃあ、俺と過ごせ」
ついに口に出してしまう、まごうことなき本音。
俺としたことが、女にこんなコト言うなんて自分自身信じられない。
「迷うぐらいなら、俺と過ごせ。俺の隣に居ろ」
「跡部さん…」
「俺は、お前が欲しがるならいくらだって欲しい言葉をくれてやるよ」
感情が高ぶり、自然と声も高ぶる。
普段のクールに装った跡部からはとても想像が出来ず巴は驚いた。
まさか、跡部にこんなコトを言われるとは夢にも思っていなかったからだ。
いままでも、これからも自分が一方的に追いかけているだけだと思っていたので。
「欲しい、言葉」
「俺らの関係を決定づける一言を、な」
好き。
愛してる。
自分のものとなって欲しい、二人の関係を決定づける言葉。
巴の気持ちが、揺らぐ。
それを今、聞いてしまって良いのか。
曖昧な関係。それが今崩されてしまおうとしている。
決定的な一言を聞かなければ、これもつかず離れず居られるのではないか?
卑屈な考えが頭をよぎる。
そうすると自然と思案顔になる。
跡部はその表情に気付き、苦笑するような表情に変わる。
「言葉にしなくても決まってるけどな。まあ、いい。
俺の気持ちはもうすでにお前にくれてやってるからな、
言葉ぐらいはしばらくは保留にして黙っておいてやろうか?感謝しろ」
跡部のその一言に巴は頬を染める。
「ズルイ…!」
「アーン?」
「跡部さんズルイです!言ってるも同じじゃないですか。それ」
顔を真っ赤にしながら巴はそう訴える。
「今は…、今はまだ何も言わないでいいです。
もし、いつかお互いの気持ちを確認しなければ不安で仕方なくなったら、
その時はちゃんと言って欲しいって言いますから…いまのままで」
「チッ……俺が、お前のことを不安にさせることなんてあるはずがないだろうが。
だが、まあいい、それで、どうするんだ?」
「どう…って、なにがですか?」
「だから、クリスマスのことだろうが!」
「そうでしたそうでした。
もちろん一緒に過ごさせてください━━━クリスマスの夜を」
END
***
「どうしたらいいんでしょう?」
これは、まさしく本音。
それ以外に答えようがなかった。
正確には何もなければ青学のパーティーに出ようとは思っている。
しかし跡部に誘われれば確実に優先するのは彼。
でも、彼にお前は必要ないと言われたら?
ただ訊いただけだと言われたら?
かなりキツイ。
彼を試すような言動が出来るほど巴は狡い女にはなれない。
しかし、そう答えるしかなかった。
本当に途方に暮れていた。
「どうしようってお前…」
跡部も途方に暮れていた。
そんな答えが返ってくるとは思わなかったからだ。
もし、ここで俺と過ごそうと言えば従うというのか?
ただ本当にどうしたらいいか迷っているだけなのか?俺とは関係なく。
どうとでもとれる答えだ。
だけど、俺の答えは決まっている。
「じゃあ、俺と過ごせ」
ついに口に出してしまう、まごうことなき本音。
俺としたことが、女にこんなコト言うなんて自分自身信じられない。
「迷うぐらいなら、俺と過ごせ。俺の隣に居ろ」
「跡部さん…」
「俺は、お前が欲しがるならいくらだって欲しい言葉をくれてやるよ」
感情が高ぶり、自然と声も高ぶる。
普段のクールに装った跡部からはとても想像が出来ず巴は驚いた。
まさか、跡部にこんなコトを言われるとは夢にも思っていなかったからだ。
いままでも、これからも自分が一方的に追いかけているだけだと思っていたので。
「欲しい、言葉」
「俺らの関係を決定づける一言を、な」
好き。
愛してる。
自分のものとなって欲しい、二人の関係を決定づける言葉。
巴の気持ちが、揺らぐ。
それを今、聞いてしまって良いのか。
曖昧な関係。それが今崩されてしまおうとしている。
決定的な一言を聞かなければ、これもつかず離れず居られるのではないか?
卑屈な考えが頭をよぎる。
そうすると自然と思案顔になる。
跡部はその表情に気付き、苦笑するような表情に変わる。
「言葉にしなくても決まってるけどな。まあ、いい。
俺の気持ちはもうすでにお前にくれてやってるからな、
言葉ぐらいはしばらくは保留にして黙っておいてやろうか?感謝しろ」
跡部のその一言に巴は頬を染める。
「ズルイ…!」
「アーン?」
「跡部さんズルイです!言ってるも同じじゃないですか。それ」
顔を真っ赤にしながら巴はそう訴える。
「今は…、今はまだ何も言わないでいいです。
もし、いつかお互いの気持ちを確認しなければ不安で仕方なくなったら、
その時はちゃんと言って欲しいって言いますから…いまのままで」
「チッ……俺が、お前のことを不安にさせることなんてあるはずがないだろうが。
だが、まあいい、それで、どうするんだ?」
「どう…って、なにがですか?」
「だから、クリスマスのことだろうが!」
「そうでしたそうでした。
もちろん一緒に過ごさせてください━━━クリスマスの夜を」
END
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