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*be with YOU



あたりは一面、いかにも女性らしい白や水色やピンクの彩りで華々しいものだった。
美的感覚が若干一般の男子中学生とは違う、観月はじめといえども
そのいかにも女の子然とした有様には多少腰が引けてしまう。
『特設ホワイトデーギフトコーナー』
デパートの一角に掲げられた表示板にはそう書かれている。
3月14日。
バレンタインデーにチョコレートをもらってしまった男子がお礼をしなければならない日。
製菓業界による策略である。
そんな大人の考えた金儲けイベントになどわざわざ乗ってやる必要もないと観月自身はこれまではそう考えていた。
大体、好きならハッキリと面と向かって言えばいいし、
返事をするならするで、
翌月とは言わずに即座に返してあげるべきだと思う。
そもそも、告白にしろチョコを渡すだけにしろ勇気を出した女性に対して誠実に待たせず返答するべきなのではないか?
こんな「返事をする日」にかこつけずに。
しかも義理チョコなど問題外だ。
あきらかに義理と分かっているものに対して、
なんのありがたみも感じない。
感謝の意なら、なにか見返りを期待するならば、
行事にかこつけずにやればいい。
確かに、これまではこうした考えを持っていた。
これまではカップルのための行事として捉えたことはなかったし、
正直言って、これまで残念ながら欲しいと思う人からチョコレートをもらったことがなかった。
もっとも、欲しいと思う人すら存在しなかった訳だが。
観月は確かにこれまでの人生において、
大量のバレンタインチョコをもらい続けてきた。
断るのも面倒で適当にもらって、適当にお返しを返していた。
それゆえに、バレンタイン・ホワイトデーをくだらないと切り捨てるのは当然だった。
しかし、その彼の観念を変えた存在がいた。
彼女のために、くだらないと思っていたホワイトデーも今や彼にとっては大事な日だ。
好きな人からもらったものに対して堂々とお返しが出来るのだ。
気持ちに報いる意味でも、
自分の気持ちを改めて明らかにする意味でも
ホワイトデーはとても良い機会のように思えた。

「……どうしたものですかね……」

今、数々の商品の前に足を止めている。
これまでのホワイトデーは
母や姉や後輩に買ってきてもらったものを配っていた。
どれほど彼にとってどうでもいいイベントだったか、
分かるというものだ。
だが、今年はそうはいかない。
はじめて、ホワイトデーに自ら選んだ品を贈りたいと思った。
彼女の気持ちに自分の誠意で応えるのだ。
それにはこのちょっと異様な空間に
戸惑うことなく足を踏み入れなければいけないのだ。
一つ大きく深呼吸して、特設コーナーへと進むことにした。

「あれ?観月じゃん」

「何してるだーね?こんな所にいるなんて珍しいだーね」

後ろから聞き慣れた声と口調。
観月はそれに気づいて、
振り返りたくはなかったが意を決して振り返る。

「キミたち…キミたちこそこんな所にいるなんて…」

地元のデパートに来てしまったのは明らかに失策だったと痛感する。
振り返る先にいたのはニヤニヤした表情の木更津と柳沢だった。

「去年は裕太に買いに行かせてただーね、
どういう心境の変化だーね?」

理由は分かっているクセに、ワザと楽しげに柳沢は観月に尋ねる。
なにしろ、彼女━━━赤月巴の存在は、完璧を装う観月にとって
初めて出来てしまった弱みであった。
これまでテニス部員に限らず、周囲の人間に当たり障りなく完璧に接してきた彼が
巴に関してだけは、当たり障りに対応できない。
彼女の一挙一動に喜怒哀楽を表す。
それが、これまで観月にやりこめられっぱなしだった彼らにとっては非常に面白い。
ことあるごとにからかってしまうのは仕方がないことだった。

「……心境の変化と訊かれましてもね……、
それに気づかないようでしたら、
柳沢、キミは洞察力不足でしょうね?」

「そ、そう…だーね?」

「ええ、もうちょっとその辺をやしなう特訓プログラムを組みましょうか?」

にっこり、というよりもニヤリと笑って観月はその問いを受け流す。
からかわれるのは、もう慣れた。
自分の気持ちにハッキリ気づいた秋頃からは、
周囲に何を言われても気にしないように努めてきたのだ。
もっとも、彼女の気持ちを知るまでは情緒不安定ではあったのだが。
努力の甲斐があって、
なにか言ってくるのはもはやテニス部3年ぐらいだ。
彼らをやり過ごすことくらい簡単だ。
もちろん、動揺を隠しつつ、だが。

「もう…柳沢…観月にはどうせ勝てないんだからやめておきなよ
…クスクス」

横でやりとりを黙って聞いていた木更津が口をはさむ。
こう言うときに、木更津はくちばしを突っ込むような事をするが、
その目的といえば、もっぱら場の混乱を一層促すことだ。
観月にとっても彼の発言は油断ならない。

「どうせ、観月は赤月のために何か買いにきたんだろう?
ね、観月?」

「まあ…そういうことですよ」

隠すと逆に突っ込まれてしまう。素直に観月は返答する。
もっとも、もはや付き合ってるのと同然の関係であり、
そのことについては周囲も知っていることである。
隠す方が変だった。

「偶然だね、俺たちもそうなんだ、赤月に…ね。な?柳沢?」

「そう…そうだーね!」

彼らは思いも寄らなかったことを口にする。
二人もテニス部ということでそこそこ人気がある。
従ってチョコも沢山もらっているし、
それに対する返礼もおかしくはない。
ただ「赤月に」と限定する言動は明らかにおかしい。
もらったチョコが義理にしても観月を煽っている。
観月もその意図は何となく分かって、冷静に努めようとする。
しかし、心の中になにか黒いもやもやが渦巻いていくことは否定できない。
嫉妬してるのか?
そう思いはするが、原因が分かった所で止まる訳でもない。
理屈ではないからだ。

「そういえば、赤月は3階のレディースフロアの奥のティールームが好きだって
確か以前に言ってたよ?いろんなものが売ってるらしいから観月、行ってみれば?」

「そうですか?それをキミが知っているのはシャクですけどね。
キミも知ってるんならそこで買えば良いんじゃないですか?」

自分の知らないことを知っていた木更津にムカムカしながらもそう答える。
あくまで余裕の表情は崩したくないし、
木更津のことだからそれさえも見透かしているだろうから余計にだ。

「まあ、俺もそこで買おうとは思ってたんだけどね、観月に譲るよ。
さ、行くよ、柳沢……観月頑張って」

言いたいことだけ言って、木更津は柳沢を引きずって特設コーナーに消えていった。
素直に木更津のアドバイスを聞くのは観月にとってかなり抵抗があったのだが、
しかし、それも巴の笑顔が見られるのならばと決心し、
エスカレーターへと向かう。



木更津が観月に譲る、そう言った訳がよくわかったような気がする。
頑張ってと言った、彼の真意も。
いまこそ、愛が試されているとき…そんなフレーズが脳内に浮かぶ。
目の前に広がる、3階レディースフロアーは
特設コーナーより一層華やかだった。
ムダにひらひらさせた白やピンクの布が踊っている。
エスカレーター脇のフロア案内図を確かめる。
木更津の言っていた店は確かに奥にあった。
遠い。
特設コーナー前で悩んでいたものの比ではないほど悩む。
行くべきか、行かざるべきか。
目的地までたどり着くにはきらびやかな空間を突破する以外無い。
きっと木更津らもそれで諦めたのだろうと思われた。
姉に連れられて女性の買い物に付き合ったことはあるけれども、
一人でこんな所を歩く勇気は、今の所男子中学生である彼にはない。
けれども、いまここで勇気を出さずしてどうする。
巴は自分にチョコを渡すのには、とても勇気が出したことだろう。
これまでのあいまいな関係
━━━先輩後輩以上恋人未満にけりを付けたのだから。
手には試合前とは比べものにならないほど冷たい汗が滲んでいるが、
それでも必死に両足を動かし始めた。
恥ずかしさと怖れで身は竦みがちだが、それでも巴のためだ。
やがて、目的地にたどり着いた。
思っていたよりも人の目は気にならず、
距離も遠くはなかったのでホッとする。

「ここ…ですね、巴くんが好きだと言っているらしい店は」

木更津の言うことだったので、
実はからかい混じりの嘘なのではと思ったが
どうやら本当のことのようだった。
ティールームは雑貨屋も兼ねているらしく、
白木を多用した小綺麗な店舗は若い女性でにぎわっている。
喫茶コーナーは順番待ちでずらりと並び、
ケーキや焼き菓子は、次々にテイクアウトされている。
一種異様な空間に気後れは否めないが、
観月の好きな紅茶も物販コーナーではずらりと並べて販売されており
自分自身興味を示してしまうほどだった。
この周囲の様子であれば巴が喜ぶお返しが買えることだろう。
もう人の目も、慣れない空間への違和感も感じない。
無心で贈り物の吟味を始める。



既に卒業式を終え、今現在テニスの練習と高等部への準備しかやることがない日々は観月自身思っていた以上に暇だった。
気がついたら、ほぼ毎日のように越前家からルドルフ寮に引っ越す巴の準備を手伝っていた。
もっとも越前家に度々近づくことは、
巴を送る家人の気持ちを考えると憚られたので
手伝いは彼女の転入関係の手続きであったり、
寮関係の手配であったのだが。
その関係で観月は14日の夕方に巴と逢うことになっていた。
彼女自身はまだ学校に通わなければならず放課後しか逢えないのだ。
14日に日を合わせたのは作為半分、偶然半分といった所だった。
お互いの都合を確認したらこの日が一番良かったのだ。
当然ながら、時間を自由に使える状態の観月が先に待ち合わせ場所に来ていた。
彼自身はめったに来ることのないファストフード店。
観月はレストランにして食事をとりながらでも良かったのだが
巴が越前家での夕飯を大事にしていることに配慮してこの場所に決めていた。
ホワイトデーにディナーというのも中学生同士にしてはやり過ぎだと思ったこともあるが。
なんにせよ、待ち合わせまであと15分。
彼女はホワイトデーの返礼を受け取ってくれるのだろうか?
このボクの気持ちを。
バレンタインデーにチョコをもらったという事実に自信を持っても良いはずだが
その後行われた、Jr選抜の時の彼女の周囲にいる男性陣を見て
少しその気は弱まってしまった。
もちろん彼女に相応しいのはこの自分だという自負はあるが
あれだけ関東の強豪プレイヤーばかりが取り巻く環境では自分すら色褪せそうな気がした。
あの合宿では最後に彼女が選んだのはこの自分であったものの
結局のところ、彼女に対してだけは完全たる自信など持てそうにもなかった。
ガラにもなくソワソワしながら巴の到着を待つ。



「観月さん!お待たせしました~」

言い過ぎだという自覚はあるが、
巴が来たことで周囲が明るくなったような気がした。
彼の良く読むロマンス小説には良くある表現だが、
本当にそうなるとは知らなかった。
周りに光をともしながら巴は観月に近づいてくる。
彼女の足音とシンクロしそうなほど鼓動が高まる。
たかが、品物を渡すだけなのに。
きっと1年前の自分だったこんな人間をバカにしていたはずだ。
彼女と出会ってからは、
自分の嫌いな人間を自ら演じるようになっていた。
それでも嫌な感じがしないのは。
それは、きっと。

「もう、3月半ばだって言うのに雪が降りそうな寒さで参っちゃいました!部活はジャージのパンツ忘れてスコートでやったんですけど、足が死にそうでしたよ」

巴は他愛のないことを報告しながら
まるでそこに座るのが当然とばかりに観月の向かい側に座る。
それで観月は我に返る。

「まったく…毎日時間に余裕を持って登校しようとすれば
天気や忘れ物のチェックぐらい出来るでしょう?
常々言ってる事ですけど」

いつもの調子で言葉を吐き出す。
さすがにホワイトデーごときで情緒不安定になっている自分など見せたくはない。
いつもの自分と変わらずに彼女の目に映っていると良いのだが。

「あはは…気を付けます…あっ、なんか買ってきますんで!」

まるで懲りていない表情で返答する。
そして自分のつまむものを買いにひらりと席を立った。
そんな彼女の後ろ姿を観月はボンヤリ見遣る。
いつのまに、こんなに彼女が大きい存在になっていたんだろう。
自分の小言を聞き流す姿さえも憎めない。

「まったく…重症ですね…」

一つ大きくため息をつき、戻ってきたらすぐに渡してしまおうと
白い紙袋を手の届く場所に置く。
彼女のために頑張って購入したプレゼント。
果たして彼女は受け取ってくれるのだろうか。
楽しみであり、怖くもある。
巴はデータでは測りきれない存在だ。
数字なら出る。しかし、その数字以上のことを成すのが彼女だ。
そうなるともう観月のデータ上の予測ではお手上げだ。
データで測りきれないとなると余計に測りたくなるのが人情だ。
そこに、惹かれた。
そこに、巻き込まれた。
きっとそういうことなのだろう。
ポテトとジュースをトレイに乗せて巴が戻ってきた。

「すいません、観月さん。今日はあまり時間が取れなくて…」

申し訳なさそうに観月に巴は頭を下げた。
部活の後、夕食の前のわずかな時間しかない。
自分だって逢いたい気持ちは大きいというのに。

「いいえ…キミの立場では仕方ないですよ。
じゃあ、まず用件からお話ししましょうか」

内心、ガッカリしつつも観月はこの待ち合わせの用件を事務的にこなし始める。巴が聖ルドルフへの転校をつつがなく行うために。
 


「━━━じゃあ、今度逢うときにその書類を提出してくださいね」

「はい…ああん、もうこんな時間じゃないですか!
観月さんとは殆ど必要最低限のお話しかしてないって言うのに」

腕時計を見て巴は残念そうな声を上げる。
これ以上遅く帰ってしまっては夕食に間に合わない。
ガタガタと慌ただしく席を立とうとする。
観月も駅まで巴を送ろうと一緒に席を立とうとするが、
そこでやっと今日のメインの用件を思い出す。
今日こなさなければ意味を成さない用件を。

「ちょっと待ってください、巴くん」

妙にかしこまった、
真剣さが籠もった観月の声に巴は一瞬緊張をおぼえた。
観月を見ると、いつもとは違う表情。
それは試合中ぐらいでしか見ることのない、
熱をはらんだ真剣な表情で。
巴はおもわずどきりとする。

「な、なんでしょう?」

「これを…ホワイトデーのお返しです。
出来れば貴方に受け取っていただきたいのですが」

白い紙袋を巴に差し出す。

「これを手にするかしないかはキミ次第です。
強制はしたくない、
ぼくの気持ちが重いのであれば手にしなくて良い」

しかし、巴はなんの躊躇いもなくすんなりと紙袋に手を伸ばす。
巴にとっては何を今更といったところだ。
チョコを贈り、彼のために転校までするのだ。
こんなところまできて、
まさか観月が自分の気持ちを気にするとは思わなかった。
答えなんて、とっくに決まっているというのにだ。

「観月さん、ありがとうございます。
なんだかもう言いたいことが沢山あるのに時間だけが足りなくて…。
これで急いで帰らないとイケナイなんて…自分でも残念です」

そういった会話を交わしながら、
二人は店を出て小走りで駅へと向かう。
残念なのは、観月も一緒だ。
だが、これからは二人の時間を約束されたようなものだ。
今日は焦って駅へ走っているけれども、
これからはそんなこともなくなるのだ。
そう思うと、胸につっかえていたものが取れたようだった。

 

発車のベルギリギリに巴は電車に飛び乗った。
車内アナウンスで「駆け込み乗車は━━━」と注意されるが気にならない。
走ったために上がった呼吸を整えるのと、
先ほど観月から受け取った紙袋に意識が集中していたからだ。

「なにをくれたんだろ?」

観月と別れた駅が完全に見えなくなった頃、
巴はその事が気になってきてしまった。
少々不作法ではあるが、車内でガサガサと紙袋を開く。
その紙袋は、よく見てみると最近彼女が気に入っているティールームのものだった。

「わ!観月さん…あんなところまで行ってくれたんだ…
勇気あるなあ」

巴ですら、まだ若いゆえに気後れする場所に
観月は買いに行ってくれたのだ。
あの空間を歩くのはどれだけ気恥ずかしかっただろうか。
その気持ちを嬉しく思う。
袋の中には、マシュマロとマグカップが入っていた。
色とりどりの宝石箱の中のようなマシュマロに、
ティールームでも使用されている
小鳥とベリーがモチーフのマグカップ。
さすが観月のチョイスには間違いがない。
ほくほくしているところに、水色のカードが目にとまる。
観月から自分へどんなメッセージが贈られたというのだろうか。
あわてて、それを開く。

---

 バレンタインチョコ、ありがとうございました。
 何度も何度もキミにお礼を言いたいです。
 まだまだキミに関しては知らないことだらけで、
 この贈り物を探すにあたって、
 あらためてその事実に気づいてしまいました。
 キミの好きな店も、欲しいと思っているものすら
 ボクにはまだ分からない。
 これからもっと知っていくことを許してもらえますか?
 今回はボクがキミの使えそうなものを
 勝手に選ばせてもらいました。
 マグカップは寮の食堂では必需品です。
 気に入ったなら使っていただけると幸いです。

 マシュマロは、チョコ入りのものを選んでみました。
 その意味についてキミは知っていますか?
 『あなたの気持ちを柔らかく包んでお返しします』
 っていう意味だそうです。ボクもまさしく今そんな気持ちです。
 キミの気持ちをボクは甘く柔らかく包んでも良いのでしょうか?

観月はじめ

---

あまりにも気障と言えば気障で、
観月らしいといえば観月らしいメッセージだった。
観月の気持ちは自分に固まっていると思って良いのだろう。
まさか、観月からこんなに想いを寄せられていたとは。
慌てて携帯を取りだし、メールを打ち始めた。



---

 件名:
 ありがとうございます
 本文:
 確かに観月さんの気持ちを受け取りました。
 でも気持ちだけじゃなくて私自身を包んで欲しいなと思うのは
 贅沢なことでしょうか?
 これからはもっとずっと私を知っていってくださいね!
 これからもヨロシクです。
 ★☆巴☆★

---

メールを開いた途端目に飛び込んできた、その文字列は
観月の身体をたちまち赤く染めていった。
とりあえずこれまでの関係━━━先輩後輩以上恋人未満にけりがついたとそう考えて良いのだろう。
その事に心底安堵する。

「━━━たまには、木更津たちもねぎらってあげましょうかね」

彼らが直接なにか二人の仲に関与した訳でもなく、
木更津に聞いた店が決定打となったとも思えないのだがそうしたい気分ではあった。
コンビニの袋にジュースやお菓子を一杯詰めて
観月にしては珍しく上機嫌で寮の玄関に入っていった。



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