本文なし

＊観月のなつやすみ日記



【０５：００】
今日は部活もスクールも休み。完全な休養日。
しかし、生活リズムを崩す訳にも日々の鍛錬を怠る訳にもいかず
結局はいつもと同じ時間に起床。
肌が陽に弱く、東京の夏の暑さにうんざりしているボクとしては
外で練習するには丁度これぐらいの時間がいい。
朝食の時間までは外に出てトレーニング。
寮の連中はどうやら起きてくる気配はない。
深夜３時にボクが注意するまで、あれだけ騒いでいたらそれも無理はありませんが。
おかげでこっちまで寝不足のようで、少し腹立たしい。

【０７：００】
朝食時間ギリギリに他の連中は起床。
身体が鈍ってしまわないように、特別に組んだ休日スケジュールを各自に渡す。
スケジュールといっても最低限のノルマだってだけで
せめてそれだけはこなせばいいようにしているんだから
文句を言わないで欲しいものですね。
ひいては自分たちのためだと言うことが何故分からないのでしょうかね。
寝不足の筈なのに木更津と柳沢が
今日は実家に帰るためブルーになっている裕太君をからかっている。
朝から元気なのは良いことですね。
じゃあ、ノルマを増やしましょうか。
……二人のブーイングでボクの優雅な朝食は台無しです。

【１０：００】
今日は気圧の関係で夏の割にからっとした天気のようで。
窓を開け放ち、部屋の掃除をしているとなかなか良い風が入ってくる。
気持ちの良い１日になりそうだ。
そう思ったら、なんだか今自分の隣に彼女がいないことを寂しく思った。
少し騒がしいと思うぐらい元気な声、うっとおしいくらい晴れやかな笑顔の彼女を思う。
想い始めると、いてもたってもいられなくなって、携帯を手に取り
普段の自分ではあり得ないぐらいの速度でメールを打ち始める。